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ビンビール10本は1本の映画に・・・ [つれづれなるままに]

楽しく読ませてもらっているブログにある映画が紹介されていて、
あたしも、レディースデーの今日を狙って、行って来ました。
いつもより500円安い1000円。
それでも、某国の通貨になおすと5000F。
5000Fあったら、何ができるか・・・
ケータイから日本に3分間電話ができ、日本にポストカードが4枚送れ、
ビンビールを10本飲むことができて、極めつけはあたしの1ヵ月半分の生活費。
隣の映画館では「ホテルルワンダ」が上映されていて。
まだ見てないんよな~、見逃したんよな~、見たいな~と思いつつも、
当初予定してた「母たちの村」を。

舞台は西アフリカのある村。
FGM(女性性器切除)を反対しているある世帯の女性のもとに、
処置から逃げてきた4人の娘が。世帯の女性たちは娘たちを「保護」し、
切除を行う女性たち、村の男性たち、さらには夫に立ち向かい、
最後にはFGMを廃止させるというストーリー。

滞在していた某国では、FGMは法律で禁じられていて、処置を行ったもの、
処置を強要させたものには傷害罪が適応され、最長5年の禁固刑になるそう。
(国家で定められた法律書は読んでないですが、村ではこのように言われていました。)
テレビではFGMに関する特集が放送されていたり、
人気歌手グループがFGM禁止の歌を歌うなど、
国を挙げてFGM排除に力を入れていたけれど、
首都から遠く離れた農村では現在でも行われているのが事実。
あたしが滞在していた村で行われていた処置は、
ものの3分ほどで終わり、命を失った娘はいない。
FGMの中でも、軽度に属されるものだと思う。
でも、やっぱりとても痛いと女性たちは言う。

村の既婚女性の中で最も学歴の高い(といっても中学2年までですが)友人と、
FGMについて話す機会があり、そのときに聞いてみた。
なぜ、FGMを行うのか、と。
「それが私たちの慣習であり、昔から行われてきたものだから。」と友人は返答し、
FGMはこれからもずっと続けられていくだろうと語り、
自分も行ったし、自分の娘3人にも行うとあたしに宣言してくれた。

彼女と話していて、あたしが先進国で高等教育を受けた結果、
FGMに関しては欧米の考え方に洗脳されているのかもと考えたけれど、
同じ女性としていろんな意味でやっぱりFGMは・・・と思う。

1000円、某国ではビンビール10本分の代金。
でも、ビール10本分以上に考えさせられる映画だったな。
懐かしく思える場面もいっぱいあったし。
(青と白をモチーフとする男女のマークの箱が出てきたときには
思わず吹いてしまいましたが。)
一人で行く映画館もたまにはいいかも。


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